Vampire Crawlersとは?ヴァンサバ初のスピンオフ新作ゲーム概要

ゲームジャンルは?「ターン制ローグライクデッキ構築」の採用

『Vampire Crawlers: The Turbo Wildcard from Vampire Survivors』(ヴァンパイア クローラーズ)は、大ヒット作『Vampire Survivors』(ヴァンサバ)初の公式スピンオフ作品として発表されました。その最大の注目点は、本家『ヴァンサバ』のジャンルを完全に刷新した、ターン制のデッキ構築型ゲームであるという点です。

本作は、ローグライク要素を取り入れつつ、プレイヤーがダンジョンを探索しながらコインやクリスタルを集め、カードコンボを駆使して敵を倒していくシステムを採用しています。ローグライクデッキビルダーと、一人称視点ダンジョンRPGの要素を組み合わせた、独自の「ダンジョンクロール型ローグライクデッキビルダー」と位置づけられています。

開発元はどこ?『Vampire Survivors』のponcleが手がける

『Vampire Crawlers』は、もちろんオリジナル作品である『Vampire Survivors』を開発したponcleが手がけています。開発を率いるのは、poncleの創設者であるLuca氏です。Luca氏は、本作のジャンルを「カードで遊ぶダンジョンクローラー」と表現しており、オリジナルの成功の柱である「アクセシビリティ」「即時性」「手頃さ」「リプレイ性」を、新しいジャンルに応用する試みとして位置づけています。この企画は、『Vampire Survivors』の初期成功後、約4年前から進行していた「スピンオフ実験」の一つであり、最初から手応えが強くプロトタイプ段階を突破したため、今回の発表に至りました。

『ヴァンパイア・サバイバーズ』との世界観の繋がりは?

本作は、『Vampire Survivors』のキャラクターやアイテム、世界観を共有しています。プレイヤーはおなじみのキャラクターを「Crawler」として選択し、ダンジョンを探索することになります。例えば、パスカリーナやニンニクといった『ヴァンサバ』のキャラクターや武器などが、カードとなって登場する予定です。既存のファンにとっては、慣れ親しんだ要素が新しいジャンルでどのように表現されるのかが大きな楽しみの一つとなるでしょう。


『Vampire Crawlers』の発売日と対応機種まとめ(Switch/PS5/PC/スマホ)

【2026年発売予定】具体的なリリース時期はいつ?

『Vampire Crawlers』の発売時期は、2026年を予定しており、年内であることは確定しています。現時点で具体的な月日は発表されていませんが、開発元のponcleは、オリジナルの『ヴァンサバ』がアーリーアクセスを通じて成長したのとは異なり、本作については「アーリーアクセスではなく、最初から“全体のゲーム”として届ける」方針を示しており、プレイヤーが発売日からすべての内容にアクセスできるよう、グローバルでの同時展開を目指していると説明されています。

対応プラットフォームは?PS5、Switch、PC(Steam)など全機種一覧

本作は、可能な限り多くのプレイヤーに届けるため、幅広いプラットフォームに対応する予定です。

対応機種 備考
Nintendo Switch 携帯機としても楽しめる
プレイステーション5(PS5) 最新のコンソール機
Xbox Series X S
PC(Steam) デッキ構築ゲームの主要プラットフォーム
モバイル(iOS、Android) スマートフォンでもプレイ可能

Xbox Game Pass Premium/Ultimateに対応する?

はい、対応します。『Vampire Crawlers』は、発売初日からXbox Game Pass PremiumおよびUltimateで利用可能となることが決定しています。Xboxユーザーにとっては、発売当日から追加料金なしでプレイできるため、非常に嬉しい情報です。


独自システム解説:『ヴァンサバ』の爽快感を再現した戦闘と探索要素

戦闘システムは?マナの昇順で成立する「積みコンボ」

『Vampire Crawlers』の戦闘における最大のポイントは、「積みコンボ」システムです。これは、カードの「マナコストの昇順」でカードを連続してプレイすることでコンボが成立するという仕組みです。例えば、マナ0のカード、マナ1のカード、マナ2のカード、といったように順番にプレイします。このコンボによって、各ステップが次のカードの効果を倍増させ、画面を揺るがすようなド派手な演出ととてつもないインフレを生み出します。開発者は、イタリアのカードゲーム文化や『バテン・カイトス』の影響を受けており、この連続入力による反応の気持ちよさと、即時に画面が反応する爽快感を重視して設計されていると語っています。

デッキ構築・カード入手方法は?レベルアップと宝箱によるカスタマイズ

プレイヤーは経験値を蓄積してレベルアップすることで、デッキに加える新しいカードを入手できます。これに加え、ダンジョン内で宝箱を頭突きで割ることで、「カスタマイズジェム」や「パワーアップ」を手に入れることが可能です。これらの要素を駆使して、強力なデッキを構築し、武器の進化を追求したり、サバイバーを召喚して効果の連鎖を引き起こしたりして、ゲームをブレイクする(想定外の強力なコンボを組む)ことが目標となります。

ダンジョン探索(Blobber)要素とは?一人称視点の迷宮探索の目的

本作は、ただカードバトルを繰り返すだけでなく、ダンジョン探索の要素が組み込まれています。このグリッドベースで迷宮を探索するUIは、「blobber」(一人称視点ダンジョンRPG)風であり、80年代のPCゲームへのオマージュだとLuca氏は説明しています。

プレイヤーは、複数のフロアからなるダンジョンを探索し、さまざまな宝物やインタラクションを見つけます。これは、戦闘の合間に世界をさまよう感覚を生み出すための要素であり、メニュー操作だけで進む単調さを避ける目的があります。

キャラクターや武器は登場する?パスカリーナやニンニクなど

前述の通り、『ヴァンサバ』でおなじみのキャラクターや武器が、カードやCrawlerとして登場します。具体的には、パスカリーナやニンニクといったキャラクターのほか、既存の武器もカード化されてコンボを形成するようです。ファンにとって馴染み深い要素が、どのように新しいジャンルに落とし込まれているのかが、プレイする上での大きな楽しみとなります。


『Vampire Crawlers』は『ヴァンサバ』の柱をどう継承・進化させたのか?

プレイ速度は自分で決められる?「ターボターン制エンジン」の特徴

『Vampire Crawlers』の最もユニークな進化点の一つが、「ターボターン制エンジン」です。これは、ターン制でありながら、プレイヤーが自分のペースでプレイ速度を決められるという柔軟な設計を可能にしています。じっくりと戦略を練ってカードの効果を一つずつ確認することもできますし、高速でカードを連続入力して制御不能なカオスを生み出すスピード重視のプレイスタイルも可能です。Luca氏は、デッキビルダーにありがちなテンポの悪さを排除するため、どんなスピードでプレイしても画面上のロジックが正確に処理されるよう設計を徹底したと述べています。

開発のきっかけは?初期成功後から始まった「スピンオフ実験」

『Vampire Crawlers』の企画は、オリジナル作品の初期成功後、約4年前から水面下で進められていた「スピンオフ実験」の一環です。poncleは、『Vampire Survivors』の「アクセシビリティ」「即時性」「手頃さ」「リプレイ性」という成功の柱を、他のジャンルに応用できるかを探っていました。その複数の実験の中で、最初にプロトタイプ段階を突破し、強い手応えがあったのが本作だったため、今回の正式発表に至りました。これは、単なる続編ではない、「VSの柱」を軸にしたシリーズ化構想の第一歩とも言えます。

アーリーアクセスでの提供はある?最初から「全体のゲーム」として提供する方針

『Vampire Survivors』がSteamの早期アクセス(アーリーアクセス)を通じて成長し、正式リリースを迎えたのに対し、Luca氏は『Vampire Crawlers』について、「本作はアーリーアクセスではなく、最初から“全体のゲーム”として届けるつもりだ」と明言しています。これは、ローンチ時点で完成した内容を提供し、プレイヤーが発売日からすべてのコンテンツにアクセスできるという方針を示すものです。


【まとめ】『Vampire Crawlers』への期待と続報のチェック方法

『Vampire Crawlers』は、『Vampire Survivors』の病みつきになる「雪だるま式に強くなるスリル」を、全く新しい「ターン制ローグライクデッキ構築」というジャンルで再構築した意欲作です。2026年の発売に向けて、その独自性の高い「積みコンボ」や「blobber風ダンジョン探索」システムは、既存のファンはもちろん、デッキ構築ゲームのプレイヤーからも大きな注目を集めています。発売日や対応機種、ゲームシステムに関して、この記事で網羅的に解説した情報が、皆様の疑問解消に繋がれば幸いです。

続編『Vampire Survivors 2』の可能性は?開発者のコメント

スピンオフである『Vampire Crawlers』の発表と同時に、ファンが気になる本編の続編の可能性についても、開発を率いるLuca氏からコメントが寄せられています。Luca氏は、「VSの続編についても動いているが、今はまだ話せない」としながらも、シリーズ化の構想があることを明かしています。このコメントは、将来的に『Vampire Survivors 2』が登場する可能性を強く示唆するものであり、今後のponcleの動向から目が離せません。

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